飽和攻撃 2014 7 27
日本におけるミサイル防衛システムは、
海上自衛隊のイージス艦が、
イージス弾道ミサイル防衛システムを用いて、
弾道ミサイルを迎撃することになっています。
しかし、実戦においては、役に立たないと思います。
私が北朝鮮の軍人だったら、どう考えるか。
ミサイルの飽和攻撃を考えます。
つまり、ミサイルを同時に大量に発射させるのです。
しかも、なるべく同じ地域から、ミサイルを同時に大量に発射させるのです。
これで、イージス艦のシステムは、パンクすると思います。
イージス艦のカタログには、
200を超える目標を追尾し、
その中の10個以上の目標を同時攻撃する能力を持つとありますが、
これは、多方面からやってくるミサイルを想定していると思います。
まさか、同一地域から同時に、
大量に弾道ミサイルが発射されることを想定していないと思います。
日本は、先制攻撃をしない国ですから、
こういう作戦を取ることが可能でしょう。
こんなことを思いついたのは、昔を思い出したからです。
昔、新聞か雑誌で、こんなことを読んだことがあります。
新空港がオープンすると同時に、
その空港の航空路管制システムがダウンしたということです。
原因は、意外なことでした。
システムに設計ミスはありませんでした。
しかし、想定外のことが起こったのです。
当時、取材のために、
マスコミのヘリコプターが大量に新空港に押し寄せたのです。
これは、システム設計において「想定外」でした。
基本的に、戦争というものは、
わざわざ相手に配慮して、美しい戦い方をするものではありません。
勝つためには、奇想天外な戦法だって使うことがあるのです。
それを「卑怯である」と非難したところで、
負けてしまえば、すべてが終わりです。
日本政府も、日本の自衛隊も、
「美しい戦い方」に、こだわっていますが、
現代戦においては、そんな国はないでしょう。
昔は、よかったですね。
王様が雇った傭兵同士が戦いました。
傭兵にとって、戦争はビジネスですから、それなりの秩序がありました。
しかし、現代戦においては、
国家の存亡をかけて戦う戦争になりましたので、
「何でもあり」になりました。
昔の日本には、源義経という武将がいました。
源義経は、少数の兵力にもかかわらず、奇想天外な戦法で、
大軍を次々に破っていきました。
今の日本は、ガリ勉の秀才ばかりになりましたので、
源義経のような発想ができる人はいないでしょう。
ガリ勉の秀才ばかりを作りすぎた日本は、亡国へと向かうでしょう。